太公望の直針
- muTmu
- 2014年3月16日
- 読了時間: 2分
Handmade9
呂尚(太公望)
紀元前11世紀の周の軍師、後に斉の始祖。
釣りの道理にも3つの権謀あり
1、魚を集める理知はー
王が俸禄で人材を集めるのと等しく
2、魚が釣られるのはー
忠臣が王のために命を捨てるのと等しく
3、魚の大きさ次第で餌を変えるのはー
臣下の能力に応じ官位を与えるのと等しい
だから釣りは奥が深いと
呂尚が残した言葉だと云われている。
釣りと云えば「太公望」だと即座に答え得るほど、
釣りの代名詞として知名度が高い。
周の文王が渭水(黄河の支流)で釣りをしていた呂尚と出会い、
文王は「待ち望んだ人物だ」と喜び、
呂尚は軍師として迎えられ、太公望と号した。

明初に描かれた文王と呂尚の邂逅
陝西省宝鶏に太公望が釣りをしたという釣魚台があり、
観光地になっている。

宮城谷昌光著書の
「太公望」全3巻
著作者の解釈では、
呂尚は姜族の王の血筋で読み書きができた。
当時読み書きができるのは王族だけだった。
渭水で周の文王に出会ったのは20歳位で、
文王は読み書きができるのに驚き軍師として迎えた。
との設定で物語は進んでいく。
読むほどに面白いのだが、釣りの話は全く出てこない。
中国古典の奇書に「封神演義」がある。
妲己に立ち向かう姜子牙(太公望)が主人公で、
殷を倒す物語なのだが、奇想天外すぎてついて行けない。
書物も映画も最後まで見たことがない。
紀元前11世紀の針を作る
太公望が釣りをしていた時代は鉤型の針はまだなく、
直針(ジカバリ)だったとも云われている。
そこで直針を作ってみた。

細い竹を4つに割って
その1つを使う

両端を削り尖らせた
中央はテグスを結ぶため
凹みと穴を開けた
一応、直針の形にはなった。
エサをどのように付ければいいのか?
両端に「さなぎ」を付けるか、
「オキアミ」の頭と尻尾を両サイドに付けるか、
などとエサを付けたイメージを想像している。
釣れるとすれば、
魚が直針に付けたエサを口の中に入れたときに合わせると、
魚の口の中で、直針が天地か左右のどちらかで、
引っ掛かっている状態ではないかと思われる。
鉤針のように魚の口に掛かることはないだろう。
口が大きな魚しか直針で釣ることは不可能だろう。
釣れるとすればアジ、アコウのように、
口が大きいものに限られるだろう。
どんな結果になるのか凄く愉しみだ。
muTmu
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